2018/01/26

Snowy day letter


雪のちらつく午後、
黒いコートに水玉模様みたいに落ちては消える雪を
観察したかったけれど
実際のところは
寒くてそれどころではない。

悴んだ手で
今日もポストを覗く。

雪の日に雪の写真の便りが届いていた。
谷川俊太郎さんの詩の展示を観に行ったと書いてあって、
雪の写真はSaul Leiterのものだった。

先日の東京に積もった雪を
少しうらやましく思っていたから
彼女からの便りは
東京の雪を少し分けてもらったような気になって
机の上の一番よく見えるところに
飾った。