2013/11/01

運命の出逢い

以前訪れたとき、
ギャラリーの小さな棚に飾られていたそれは
大きな存在感を放って
私に衝撃を与えた。

しばらくの間、それは脳裏に焼きついて
それでも誰かから見ればただのガラクタみたいで
旦那さんがこれに価値を感じてもらえるかも不安だった。

それから数ヶ月経って
外は台風迫る雨、
それはお店の商品たちに紛れて
ちょこんと置かれてあった。

「運命だと思った」
私が買う運命なのだと。

フランス軍の琺瑯のカップ。
この朽ち具合に重ねてきた時間を想う。